個人事業主の方は、黒字経営、赤字経営に関わらず資金繰りを常に気にする必要があります。黒字経営でも設備投資や事業拡大をしていかないと、競合他社に淘汰される可能性があるからです。もちろん業種によっては販路の拡大が裏目に出る事もありますが、常にリスクヘッジを考えるのは重要な事です。個人事業主にとって、資金をどこから調達するかが最大の難問です。
考えられるのが、地元の商工会議所、銀行、民間の金融会社になります。この三つの機関に共通して言える事は、審査時に事業計画書と収支の分かる帳簿が必要という事です。資金繰りを円滑にするため、日報や月報を怠らず作成しておけば事業計画書や帳簿も見直しや確認がスムーズにできます。今現在、資金繰りが必要でなくても、準備だけはしておくのが個人事業主として生き残る秘訣です。
三つの機関で、一番資金を調達し易いのが地元の商工会議所になります。あらかじめ会員になっておく必要がありますが、事業計画書に偽りや、実現困難な予定が無ければ概ね与信は通ります。実績を積めば個人的な自宅ローンの保証人も、引き受けてくれる商工会議所もあるのでメリットもあります。デメリットは融資額の上限が低いという点です。
150万円から300万円が相場になっており、それ以上に必要であれば銀行か民間の金融機関に頼む必要があります。銀行は金利も低く、融資の上限も高いので理想的な借入先ですが審査が厳しく長年の実績が無ければ与信をクリアできません。民間の金融機関は必ず保証人と担保を取ります。個人事業主は、なるべく商工会議所から資金繰りがスムーズにできる様、日ごろから準備をしておくのが肝心です。